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梅毒 手の平を見る


医学系のニュースによれば成人日本人男性の梅毒患者が増えているようです。皮膚科は数十年以上前は性病などの感染症が診療の多くの部分を占めていたので、皮膚科医は性病をたくさん見ているような印象を持つ方がいるかもしれませんが、(病院の立地によってその頻度は大きく変わると思いますが)、私の勤める大学病院では梅毒は極めてまれな疾患です。私個人としては年に1例診断するかどうかです。メラノーマは年に30-40例診ますので、(私にとっては)梅毒は稀な皮膚がんよりもさらに稀な疾患です。

皮膚科医として梅毒を疑うポイントをまとめてみます。

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2015dec27-2
庭のフキノトウが咲き始めました。この時期の開花は今まで経験したことがありません。街中でも庭先に梅が開花しているお宅がありました。フキノトウはてんぷらにしていただきました。口の中に春の香りが広がり、しかし時期的にはなんとも複雑な気分です。
2015dec27-1
生ハム完成 暖冬のため冷蔵庫保存が続き、熟成が早まりました。

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2015年12月27日 トラックバック(0) コメント(0)

くちびる(口唇、クチビル)が腫れた(2) 歯磨き粉による口唇腫脹


くちびる(クチビル、口唇、こうしん)が腫れる疾患はたくさんあります。高血圧の薬や補体欠損症などを除けば、まずは直前に食べた食物、クチビルに塗っているリップクリームや金管楽器のマウスピースやコートする松脂などを疑います。唇に付く可能性のあるものとして、歯磨きも患者さんに一旦止めてもらいますが、原因であったことはこれまであまりありませんでした。

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何か月か唇が赤く持続性に腫れて治らない患者さんがいました。少し硬さもあり、口唇のまわりの粘膜も腫れていたので「肉芽腫性口唇炎、にくげしゅせいこうしんえん」を疑い、血液検査や肺のレントゲンなどでサルコイドーシスの病変がないことを確認してから金属のパッチテストや皮膚生検を予定しました。

2015DEC23
今年も生ハムを仕込みました。一部を燻煙してみました(パンチェッタになるか・・ならないだろうなぁ)。今年の12月は気温が高めのためか雨がちで外に干せません。

ブログを引っ越しました⇒うはら皮膚科(仮想クリニック)

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2015年12月23日 トラックバック(0) コメント(1)

私の病名はなんですか?


久ぶりに書評です。本は読み流すことが多いのですが、年に1-2度たくさんの附箋を張りたくなる本に出合います。
もちろん感銘を受けた本のみに起こす行動ですが、あとで自分の仕事関係で引用したいという業務的(せこい)な理由もあります。

ジェローム・グループマン(美沢恵子訳)の「医者は現場でどう考えるか」 原題How Doctors Thinkです。
一般書ですが、医師が誤診をしてしまう理由と患者側の予防法を実例を挙げて解説したりっぱな実用書(医学書)です。
ほとんどが医師側の要因ですが、正しい診断に持っていくためには患者さんの協力も必要であることが述べられています。

著者が本書を書いた動機は「自分で考えることを放棄し、判定システムやアルゴリズムに、自分に代わって考えてもらおうとする若い医師たちが実に多くなった」(あとがきより)からだそうです。

2015nov29

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2015年11月29日 トラックバック(0) コメント(2)

体中にかゆいブツブツが急に出始めた 年老いて弱ったペットがいる


2‐5㎜ぐらいで、サイズのそろった少し盛り上がった皮疹が体のあちこちにポツン、ポツンとでき始めた。
すごくかゆい。毎日新しいものができる。体調は問題なし。家族には同じ症状の者はいない。

2015NOV19
この2‐3日は雨がちですが温かいです。9月のシルバーウイーク以後、ばたばたしていたら、眼の前に12月が来てました。
行く秋や塀にすがりしツタモミジ (子規まね)

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2015年11月19日 トラックバック(0) コメント(0)

写真を撮らせてください


日本癌治療学会参加のため京都に来ています。昨年からメラノーマの新薬が出始めました。腫瘍免疫を上げる薬は肺がんなどの他の臓器のがんにも効くことがわかってきているため、先行した皮膚科のセッションにも多くの方が参加してくれました。明日土曜日に帰って、日曜日は地元で市民向け講座で皮膚がんの講演を行う予定です。その準備をしていて思ったことがあります。

黒い腫瘍(シミ)で切除やレーザー治療を受けるときに、ぜひお願いしたいのが写真撮影です。プライバシー保護などの問題がありますし、自分の皮疹を写真にとられることに悲しい思いをする方もいるかもしれません。。でも、皮膚科の診療には必須の検査だと個人的には思っています(医療費はかかりません。すべて医療機関の負担で行われています)。とくにホクロの切除を行う際には、写真は後に良性か悪性化を決める際にとても重要な情報になるのです.

2015oct29
昨朝は宝ヶ池から圓通寺まで散歩 寒かった 手がかじかみました 京都も中心部から少し離れると田園風景が残っていて、郷愁を感じます。小さいころ祖母に連れられてサトイモを掘りに行ったことを思い出しました。上賀茂神社まで行こうと途中まで行きましたがタイムリミット。断念してもどりました。
2015oct30
夜は琳派展へ。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の風神雷神が3面に展示されていて豪華でした。雷神の周りに舞う細布の躍動感はやはり宗達が一段上でしょうか。琳派お腹いっぱいの展覧会でした。

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2015年10月30日 トラックバック(0) コメント(0)

長崎で考えた


皮膚科の学会で長崎に来ました。一部空路を併用しても遠かった。今から150年前に西洋の文化に触れる(貪欲に西洋の技術を吸収したいといったほうが適切かもしれません)ために、徒歩で全国各地から集まった人たちの大変さ(熱意)を実感しました。居留地のことを研究している先生の講演がありました。講演の最後に地元の小学校の100年ほど前の記念写真が出ました。外国人と日本人の子どもが各国独特の服で、集団でまとまらずに混ざり合って整列していました。捕鯨のため、貿易のため、いろいろな目的で短期滞在していた外国人の子供たちが身を寄せていたのでしょう。混ざり合って写真に写っている点に、先生は他者に対する寛容と多様性の重要性を強調していました。戦前のほうが国際的(異文化に対する寛容さがあった)だったかもしれません。

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早朝散歩 坂の街です
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宗教弾圧と核兵器による被害 口にするのは不謹慎かもしれませんが受難の歴史に心が痛みました。
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始発終着駅です


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2015年10月18日 トラックバック(0) コメント(0)

ノーベル生理学医学賞2015 疥癬


大村先生が今年のノーベル賞を受賞されました。先生が開発されたイベルメクチン(商品名ストロメクトール)は、いろいろな寄生虫に効きますが、人類への最も大きな貢献は、オンコセルカ症です。国内では2006年に疥癬に保険適用になり、治療がとても楽になりました。

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オンコセルカ症についてはメルクマニュアルより

オンコセルカ症(河川盲目症)は回虫である回旋糸状虫による感染症です。これによって、かゆみ、発疹、時として瘢痕、そして失明の原因となる眼の症状が引き起こされます。

この感染症は河川で繁殖するメスのブユが人を刺すことで広がります。
激しいかゆみが発生しますが、時として発疹、リンパ節の腫れ、視覚異常、もしくは失明も引き起こされます。
一般的に、皮膚にいる前期幼虫を調べることで感染症の診断が行われます。
感染がみられる地域では、イベルメクチンを年2回使用することが感染のコントロールに役立ちます。
世界中では、約1800万人がオンコセルカ症にかかります。そのうち27万人が失明し、50万人が視覚障害となります。オンコセルカ症は失明原因の第2位となっており、熱帯地域やアフリカ南部(サハラ以南)で最もよくみられます。時としてイエメン、南メキシコ、グアテマラ、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル(アマゾン沿い)でも発生します。

2015dec12
本当に久しぶりに庭の世話をしました。今年は不作でした。最後の収穫です。青いトマトは追熟に期待します。
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秋成のパッションフルーツです。屋内に入れないと熟さないかもしれません。

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2015年10月12日 トラックバック(0) コメント(2)

足の指の側面が急に痛くなって腫れてきた


突然、左足の2指の外側が痛くなり、よくみると青緑ぽく腫れてきた。内出血です。

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指切った。血が止まらない。

2015sep29
晴れると日差しが強い。
今年はお盆過ぎから晴天の日が少なかったので気持ちがいいです。
ウイーンの秋晴れです。
2015sep29
朝食の帰りにちょっと違う道を歩いてみました。
2015SEP29
アパートメントの1F廊下。
電気をつけたらわかったのですが、内装にはすばらしい装飾がほどこされていましした。
(自分の不慣れから)前記事でけっこうひどいことを書いてしまったかもしれません。
でもとてもよい施設でした。


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2015年09月30日 トラックバック(0) コメント(0)

ウイーンに来ました


欧州癌学会+欧州臨床腫瘍学会出席のため、ウイーンに来ました。メラノーマの新薬がどんどん登場してきており、薬を使う順番や組み合わせ、副作用への対処法についてのセッションがぎっしり詰まっています。とても広い会場ですが、どこも人であふれています。会場によっては入場が制限され、外のモニターでの視聴になりました。学会では論文では伝わらない(文章には個人の印象はあまり書けないので)、本音が聞けます。

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入場制限
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ホテルが取れず、アパートメント形式の部屋を借りました。朝食は近くの指定されたカフェでとります。朝食に行く途中の街並みです。細い道を挟んで上下左右に建物が重なり合っていてきれいです。
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学会場の周りの街路樹に橡(トチ)の木がありました。橡の実はいつみてもおいしそうに見えます。秋です。

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2015年09月28日 トラックバック(0) コメント(0)

まぶたの湿疹が治らない ステロイド外用剤を塗っているのに


瞼(まぶた)は皮膚炎が起きやすい部位です。まずはかぶれの原因を探すことが大切ですが、一旦できあがってしまった場合(かゆい、掻く、掻くから皮膚がごわごわになる)はかぶれの原因として疑われるものを遠ざけても湿疹は自然に治ってくれません。かゆいので掻かずにいられないという悪循環に入っているからです。

そこで病院に行くとステロイド外用剤が処方されます。ただ、瞼はそばに眼があります。ステロイドの外用によって眼圧が上がる(緑内障)可能性があります。そのためなるべく弱いステロイドを短期間(通常は1-2週間)使用して効果をみます。このときに処方される外用剤として(たぶん)最も多いのは、眼・耳科用リンデロンA軟膏やネオメドロールEE軟膏(共に内容はほぼ同じ、古くから使われている代表的な商品名であり、他にジェネリックがたくさんある)でしょうか。眼に入れもいい製品なら瞼に塗っても大丈夫だろう、という考えでしょうか。でも効きは今一つです。また安全と思われているのか皮膚症状が治らないのに長期間外用を続けている患者さんもいます。皮膚科でよく使用する最も弱いステロイド軟膏はロコイドやキンダベート(共に先発品の商品名)ですが、これらを瞼に使ってはいけないのでしょうか?

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2015SEP23
シルバーウイーク最終日になりました。今日は地元のサッカーチームのホームゲームへ。山形と引き分け。J1に留まって欲しい。。

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2015年09月23日 トラックバック(0) コメント(1)