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日焼け止め、サンスクリーン剤はここを見てから買う

日焼け止め、サンスクリーン剤はここを見てから買う

関連記事:手抜きの日焼け止め外用法

紫外線が強くなってきました。
日焼け止め、サンスクリーン剤について、昨年ですがショッキングが記事が出ました。

米国の米国環境ワーキンググループ(the Enviromental Working Group,EWG)からの報告です。

米国で発売している780のブランドの日焼け止め(サンスクリーン剤)の効果(日焼け止め効果)と安全性を文献など400の研究報告をもとに解析したところ、安全かつ有効なものは16%しかなかったということがわかったという報告です。24時間持続的に効きますよ、などというでたらめな宣伝文句がついている製品もあったようです。この団体のすごいところは、調査した日焼け止めにランキングを付け、Web上で公開していることです。最低ランキング(使ってはいけない)には結構有名なメーカーの製品が含まれています。

ただし、米国で発売されている製品についての話題ですから、ただちに日本で売られている製品に影響をあたえる記事ではありません。

サンスクリーン剤を買うときに、チェックしたほうが良い成分について転載します。

参考:
1.米国環境ワーキンググループ(the Enviromental Working Group,EWG)からの報告
2.川田 暁先生:サンスクリーン剤をどう使うか、MB Derma132、2007


サンスクリーン剤(日焼け止め)として必要かつ安全な成分は、

酸化チタン
二酸化チタン

チタンの微粒子が光を反射させる(最近の微粒子、超微粒子化したものは吸収作用もあります)ことで紫外線から肌を守ります。細かくパウダー状にして使われています。最も紫外線防御効果が高く、また皮膚に吸収されないので安全です。おしろいのように白くなる(つまり光を反射している)のが難点です(最近は微粒子化して、あまり白くならない製品も出ています)。他には、酸化亜鉛もよく用いられます。

チタンや亜鉛などを無機系素材(inorganic sunsucreen)と呼びます。以前は、散乱剤と呼ばれていました。

無機系素材のほかに有機系素材があります。

オキシベンゾン
アボベンゾン
パーソル1789
メキソリル


紫外線を科学変化によって吸収する薬物です。紫外線(Ultra Violet: UV)は波長の長さでUV-A, UV-B, UV-Cの3つに分かれますが、地表にはAとBの一部がとどいています。このA,B両方を防ぐ効果のある成分は上の4つだけだそうです。日に焼けて真っ赤になるのは主にUVBの作用です(ひどいひやけを繰り返すと癌ができやすくなります。特に色白の方)、UVAは急な変化は起こしませんが、長期間の作用でしみ、しわ、癌の発症に関わるといわれています。

これらの薬剤の欠点は、UVAに当たると科学的に変化して、紫外線吸収効果が落ちてしまうことです。科学的に安定化させた吸収剤としメキソリルSX, メキソリルXLが開発されました。

塗り方:一番手をぬいても、2時間以内には塗りなおしたほうがよいです。日に焼けるのは10-14時(15時)の間ですから、朝と昼に塗ればよいかと思います。関連記事:手抜きの日焼け止め外用法

患者さんに日焼け止めをただ勧めるだけでは不十分でした。お勧めできる製品をピックアップしておく必要があるようです。酸化チタン、二酸化チタンなどで検索をかけてみるとよいかもしれません。酸化チタンxサンスクリーンなど。
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2008年04月12日 トラックバック(0) コメント(6)

頑張ってください。

2015年04月18日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

お忙しいところコメントありがとうございました。
大変参考になりました。
心より御礼申し上げます。

2015年04月17日 URL 編集

日焼け止めの成分と人体に与える影響については、ちょっと古いですが以下の論文が参考になるかもしれません。
Sunscreen use: controversies, challenges and regulatory aspects
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21410663

2015年04月13日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015年04月11日 編集

記憶が定かではありませんが、論文ではなくHPに掲載されていたと思います。

2015年04月11日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015年04月10日 編集












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