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家族みんなが同じものを食べたのに、なぜ私だけ!!

よくある皮膚科の病気(4)

アレルギーと毒

患者さん「昨日の夜カニを食べてしばらくしたら、急に全身にかゆいミミズ腫れがたくさんできて、かゆくて眠れませんでした。 さっきまで出ていたんだけど、先生が早く診てくれないから消えちゃったじゃないの」・・・受付時刻をみると1時間以上待った患者さん・・・・

「待たせてごめんね。でも診断はジンマシンだね。原因はやっぱりカニかな。」

患者さん「家族全員同じものを食べたのに、私だけなぜ?」

アレルギーというのは、ある物質に対して個人的に相性が悪くなった状態といえます(これは私個人の定義です。あまりに大雑把すぎて、免疫学者に怒られることを承知で簡略化しました)。ある物を口に入れて全員が同じ症状を起こせば、それは毒です(食中毒も含めて)。

ヒトが生きるために口に入れるものは、自分と違う生物です。本来ならすべてを拒絶してもいいものを、生きるためになるべく小さい構造にまで消化分解し、無理して取り込んでいるのだと思います。因みに、エビ、カニなどの甲殻類は成人の食事性アレルギーの原因の第1位です。

じんましん

医学用語では個々の皮疹を膨疹といい、基本的には短い時間で出たり引っ込んだり、形を変える皮疹です。蚊に刺されたときに膨らんだ状態が膨疹です。1-2時間で出たり引っ込んだりする病気はほとんどじんましんです。

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2007年03月21日 トラックバック(0) コメント(0)












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