スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 トラックバック(-) コメント(-)

まぶたの湿疹が治らない ステロイド外用剤を塗っているのに


瞼(まぶた)は皮膚炎が起きやすい部位です。まずはかぶれの原因を探すことが大切ですが、一旦できあがってしまった場合(かゆい、掻く、掻くから皮膚がごわごわになる)はかぶれの原因として疑われるものを遠ざけても湿疹は自然に治ってくれません。かゆいので掻かずにいられないという悪循環に入っているからです。

そこで病院に行くとステロイド外用剤が処方されます。ただ、瞼はそばに眼があります。ステロイドの外用によって眼圧が上がる(緑内障)可能性があります。そのためなるべく弱いステロイドを短期間(通常は1-2週間)使用して効果をみます。このときに処方される外用剤として(たぶん)最も多いのは、眼・耳科用リンデロンA軟膏やネオメドロールEE軟膏(共に内容はほぼ同じ、古くから使われている代表的な商品名であり、他にジェネリックがたくさんある)でしょうか。眼に入れもいい製品なら瞼に塗っても大丈夫だろう、という考えでしょうか。でも効きは今一つです。また安全と思われているのか皮膚症状が治らないのに長期間外用を続けている患者さんもいます。皮膚科でよく使用する最も弱いステロイド軟膏はロコイドやキンダベート(共に先発品の商品名)ですが、これらを瞼に使ってはいけないのでしょうか?

関連記事
眼のまわりがかゆい
ステロイド外用剤のかぶれ

2015SEP23
シルバーウイーク最終日になりました。今日は地元のサッカーチームのホームゲームへ。山形と引き分け。J1に留まって欲しい。。


今回もいつもどおり超個人的な意見ですので、違う意見をお持ちの先生もいるかと思います。もし今かかっている医療機関があれば主治医の先生にご相談ください。もしこの記事に間違いがあるようならご意見をいただければありがたいです。

まず、瞼にステロイドをどのくらいの期間ステロイドを塗っていると眼圧の上昇(緑内障)が起きるのか?という論文を見つけることはできませんでした。症例報告はいくつかありました(非常に少ないです)。海外、国内の症例共に年単位で外用していた方がほとんどのようです。アトピー性皮膚炎の部分症状として瞼が赤くごわごわになっている方がいますが、そのような場合は長期間の外用が必要になります。

どの程度の頻度で眼科を受診してもらったほうがよいのか?という推奨では、米国のサイトで2週間以上外用するなら眼科を受診すべきとのコメントがありました。うーん、2週間の外用で患者さんに眼科に行くように勧めるのは日常診療では難しいかもしれません。長期の外用が必要と予測したら経過観察のために早めに眼科にかかっていただいて基礎データをとり、以後眼科の先生の指示によって定期的にチェックしてもらえればベターでしょうか(根拠はありません)。

緑内障(眼圧上昇)は、頭痛や吐き気、嘔吐など眼と直接関連しない症状で始まることがあり、手当てが遅れれば失明の可能性があります。ステロイド外用剤による緑内障はあまり症状がでないことも多いため、定期的な検査が必要と言われています。
薬剤性の緑内障についての注意喚起が厚生労働省から出ています。こっち

さて、前置きがながくなりました。ここからは超個人的な意見です。

私は眼・耳科用リンデロンA軟膏やネオメドロールEE軟膏は使いません(使用してはいけない、あるいは今使用している方は使用をやめるべきだ、という意見ではありません。しつこいようですが個人の感想です)。効かないし、混合されている抗菌剤のフラジオマイシンにかぶれることが結構あるからです。注意してロコイドやキンダベートを使用し、これらが効かなければさらに強い外用剤を使用することもあります。効かない薬をだらだら使うことの方がよくないと思うからです。ただ、このような治療を行うためには大切な前提条件があります。

それは患者さんとの信頼関係です。1-2週後の再診日にきちんと受診してくれるか、かぶれの原因になるような化粧や石鹸や毛染めなどの中止に同意してくれるか、強めのステロイド剤を外用する必要性(私の提案)に賛同してくれるか、です。これらに不安があれば、上記のような治療は行いません。

テーマをくれたYI先生に感謝します。
関連記事

2015年09月23日 トラックバック(0) コメント(1)

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015年09月24日 編集












管理者にだけ公開する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。