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帯状疱疹の治療


先月ぐらいから帯状疱疹の患者さんを診ることが多くなりました。帯状疱疹はなるべく早く抗ウイルス剤を飲み始めることが後に神経痛を残さないほぼ唯一の方法です。私自身の処方例を書き留めておきます。

2014JULY27
ブラックベリーもブルーベリーもそろそろ終わり


(たぶん)医師の多くは、よくある疾患については自分自身のカスタム化した処方例を準備していて、ワンパターンで処方箋を書いています。病院のPCにセットで登録している場合も多いと思います。

ある疾患に対して薬を処方する場合は、医師ぞれぞれの考え方やもちろん患者さんの年齢、肝臓や腎臓の機能、患者さんがどの程度薬を飲めるか、経済状況、患者自身の希望、などにより処方内容が変わります。ですから、具体的な処方例を記載している書籍は有名な「今日の治療指針」など、かなり限られます。また、処方例に載せる薬剤名も一般名を使うことが望ましい?(対応する商品名は先発品やジェネリックなど複数あるため)ので、聞きなれない一般名についてはどんな商品名があるか調べなければならず、忙しい外来ではちょっと手間です。本当は、最もよく知られている代表的な商品名で書かれている方が現場の医師にとっては楽なのですが。また、記載されている処方例で薬剤料がもし間違っていた場合には問題になりますし、そのため処方例を記載する書籍の出版については編集者の方が注意してチェックしています。つまり、具体的な処方例を書くのは結構大変です。

ということで、ながながと言い訳を書きましたがさらに言い訳を。以下の処方例は私個人の2014年7月時点での処方例であり、今後変更される可能性があります。また、年齢と性別(高齢のやせた女性はほかに持病がなくても腎機能はかなり落ちています)、体重、腎機能、ほかの持病との関係で減量や削除が必要な場合があります。ご自身の処方内容については先生にお聞きください。処方例は商品名で書きます。利害関係にある薬品会社の製品を含みます(COIあり)。以下の例を参考にして、なにか問題が起きても当方は責任を負いませんので、医療関係者の方はご自身の責任でご利用ください。

元気な大人への初回処方例
1)ファムビル(1錠250mgを1回2Tで1日3回)かバルトレックス(1錠500mgを1回2錠、1日3回):ウイルスを抑える薬です。帯状疱疹の治療のキーになります。高い薬です。きちんと飲みます。高齢者は血液検査で腎機能をチェックしてから処方します(その病院で最近調べていればそのデータを使います)。かかりつけ医で血液検査をしていればそのデータをもらって皮膚科にかかってくれるとこちらは大変助かります。とくに小柄でやせたおばあちゃんに注意です。腎機能が落ちている方ではお薬がうまく体から出ないので薬の濃度が上がり、痙攣などを起こすことがあります。ウイルス自体で脳炎を起こすこともありますので紛らわしくなります。また内服から注射に切り替える(医院から病院に紹介される過程などで)ときも投与間隔に注意が必要です。この薬はウイルスの増殖を抑える薬ですから、1週間飲めば終了です。高熱、顔面、皮疹の範囲が広い、がんの治療中などでは注射が必要になることがあります。

2)カロナール(アセトアミノフェン:1錠300mgを1回2T、1日4回、毎食後、寝る前など):痛み止めです。痛みがなければ飲む必要はありませんし、痛みが軽ければ1回1錠でも、1日2-3回、あるいは痛いときのみ頓服など、量を調整できます。逆に効かない方は1回3錠、1日4回まで増量ができます。ただ先生の指示に従ってくだささい。

基本的には以上です。もしかゆみや異常な感覚が強い場合はリリカという薬を追加します。だるくなったり、ふらふらする副作用があるので、1錠(25mg)を1日1-2回から徐々に増やします。

抗ウイルス剤の外用剤は処方しません。つけるのが大変なのと、どの程度効いているか個人的には?なためです。傷にはモイスキンパッドなどのくっつかない被覆材を勧めています。水が出なければ特に不要です。消毒も不要。入浴は可です(シャワーを勧めています)。

痛み止めでよく使われるロキソニンを最初から処方することを私はあまりしません。腎臓を流れる血液の量を減らしてしまう(腎機能を落とす可能性がある)ので、抗ウイルス剤の濃度が上がる危険性があるからです。抗ウイルス剤の内服が終わる1週間を過ぎたあたりから炎症を抑える目的で処方することはあります。

痛みが抑えられない場合は、トラムセットなどに移行しますが、最初から処方することは、私はあまりしません。処方するときは麻薬の処方時と同じで、吐き気止めと便秘の予防薬を抱き合わせで出します。
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2014年07月31日 トラックバック(0) コメント(0)












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