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蜂のアレルギー2012 IgE-RASTの検査はいつすればよいのか?

蜂に刺される方が多くなる季節です。以下のようなご質問をいただいたので2012年版としてまとめてみます。本当は質問にすぐに答えたほうがよいような内容でしたが、コメントのチェックは毎日はしていませんので、返事が遅れてしまいました。アレルギーに関係する症状が出て、具合が悪い時はネットなどで検索をかけるよりは早めに医療機関を受診してくださいね。

一部改変しています。

・・・6時間前に、黄色スズメバチに10箇所ほど刺された。2時間後に皮膚科を受診し外用剤を処方された。 アレルギー症状がないので帰宅した。幼児期より花粉症と喘息があり、インフルエンザの予防注射で軽いアレルギーが出る。血液中のIgEの値もも調べるといつも高い。2時間前から38度の発熱がある。

質問1 どのくらいの時間ショック症状に気をつけるべきでしょうか?

質問2 蜂のアレルギーがあるかどうかを調べる検査はいつごろ行うのがよいでしょうか?

質問3 蜂アレルギーの検査が陰性であっても、蜂アレルギーが起きた時に自分で注射する薬(エピペン)は常備すべきでしょうか?

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まず、起きている症状を予想すると、刺された直後に起きる一番怖いアレルギー症状はなかったが、数時間後より熱が出てきたということですので少し遅れて出てくる反応が起きているようです。命に関わる反応は刺されて30分以内に起きることがほとんどですが、熱が出ていますので念のためもう一度医療機関を受診したほうが良いと思います。

遅発症状:翌日あるいは10日後 発熱、頭痛、倦怠感、蕁麻疹、リンパ節腫脹、関節痛、ギランバレー、紫斑性腎症、皮膚潰瘍


それではご質問について

質問1 どのくらいの時間ショック症状に気をつけるべきでしょうか?

やはり刺されて30分以内がもっとも危険な時間帯と思います。ただし、遅れて症状の出る方もいますので、当日はなにか具合が悪ければ再度病院に行った方が良いと思います。私は(根拠はありませんが)、蜂刺されで受診された場合、全く症状がない方でも1-2時間病院内にいてもらうようお願いすることが多いです。病院から帰る場合も当日は誰かと一緒にいるように(職場や家庭)お伝えします。

質問2 蜂のアレルギーがあるかどうかを調べる検査はいつごろ行うのがよいでしょうか?

蜂の成分に対して体がIgE抗体を作るには時間がかかります。今回はデータを探しませんでしたが、2-4週間ぐらい経ってから調べたほうがよいという意見が多いようです。スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類はすぐに血液で調べることができます。

質問3 蜂アレルギーの検査が陰性であっても、蜂アレルギーが起きた時に自分で注射する薬(エピペン)は常備すべきでしょうか?。

非常に難しい問題です。蜂に刺されて死亡した方の中には、IgE-RAST陰性の方もいるようです。単純なアレルギー以外の原因で問題が起きることがあるということです。ただし、そのような方はたくさんの場所を蜂に刺されたという特徴があるようです。今回質問をいただいた方の発熱も刺された数が多かったことによるのかもしれません。

営林署の方や山仕事、電気工事などに従事している方では、今まで蜂アレルギーになったことがない場合でもエピペンを処方することがあります。このような仕事についている方の血液を調べると多い場合は半数の方に蜂に対するIgE抗体が見つかるようです。ただ、この抗体がある方はみんな蜂刺されでショックを起こすかというとそうでもありません。何度も刺されているうちにIgGという別の抗体ができてきます。このIgGが高くなるとIgE抗体によるアレルギーを抑えてしまうようです。これを利用して減感作(げんかんさ)という方法でアレルギーが出にくくする治療もあります。ただ、刺されているうちに、というところが怖いですね。

山へ入ることが多い場合は、常備したほうがよいかもしれません。ただ、主治医とよく相談してください。



今回質問をいただいたケースについてまとめてみます。私の個人的な考えは以下です。

1.発熱しているので蜂に対する抗体が作られる可能性はかなりあると思う
2.IgEーRASTの検査をしたほうが良いと思う(2-4週後)
3.上記検査が陰性の場合でも、山などの蜂に刺される危険の多い場所に行くのであれば(できれば8-9月はやめたほうが良いかと思いますが)エピペンを常備したほうがよいかもしれない。また、周りの方に今回のエピソードをよく話しておく必要があります。

10年ぐらい刺されないでいると、IgEの抗体も減って行くようです(人によって違います)。つまり体が忘れていくわけです。

今回のような質問は答えるのが簡単なようでけっこう難しいのです。でも、とても大切で本質的な質問だからです。一般の方や学生や研修医からの質問は物事の本質をついているものが多く、その場では絶句してしまうことも少なくありません。検証するような研究がなされているか、その研究の結果を本当に信じてよいか、などをさらに検証しないといけないからです。今回はきちんと自分で調べていません。もし間違いなどがあればいけません。是非医療機関できちんと説明を受けてください。

貴重な質問をありがとうございました。だいじにしてください。
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2012年09月22日 トラックバック(0) コメント(2)

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012年09月30日 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012年09月29日 編集












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