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とびひの治療は何がよい?

暑いです。感染症が多くなる時期です。子どもにできる夏の感染症の代表格といえば、とびひ(伝染性膿痂疹:でんせんせいのうかしん)でしょうか。本当によくある皮膚病なので、このブログでも過去に何回か書いているだろうと思って検索してみたらたった1回だけしか書いていませんでした。

鼻の穴の出口周辺がじくじくしてきた(とびひ)

昨日、帝京大学皮膚科教授の渡辺先生の講演を聞きました。皮膚の感染症がテーマでした。大変勉強になりました。そういえばトビヒについて、最近勉強していないことに気づきましたので、渡辺先生の講演内容(記載内容に不正確な点があれば私の責任です)+個人的な考えをまとめてみます。

とびひの治療は何がよいのか?

あさがお2012
アサガオもそろそろ終わりでしょうか
パッションフルーツ
グリーンカーテンに全く間に合わなかったパッションフルーツ 実もなし 何のために育てているのか?
ひまわり2012
コスモス見る向日葵 夏が行きます

外国のガイドラインから。

たくさんあって見切れないので、安易にGoogle検索でヒットした、Amrican Academy of Family phiysiciansというサイトを見てみました。アメリカ家庭医学会とでもいうのでしょうか。

このページがとびひの治療です。

推奨度A(一番エビデンスがあるもので、一番確からしいコメント)

外用剤:とびひが狭い範囲にしかない場合は、ムピロシン(商品名バクトロバン)とフシジン酸のような外用がよい。 バクトロバンは日本でも発売されていますが、鼻の穴についたMRSAという抗菌剤が効きにくいブドウ球菌の駆除(予防的)にしか使えない、とびひには保険が通っていません。フシジン酸はフシジンレオ軟膏として私もよく使います。ゲンタシン軟膏は効かないことが多いようです。これまで長い期間使われてきたからですね。フシジン軟膏はとても古くからある薬です。そんな古い薬がなぜ聞くかというと、長いこと使われなかった(忘れ去られていた?)からです。菌の側にとっては初めての薬というわけです。ですからフシジン軟膏もみんなが使うとそのうち(渡辺先生は数ヶ月程度と言われていました)効かなくなるかもしれません。

飲み薬:症状が広い場合は、ブドウ球菌に効くペニシリン系、オーグメンチン(これのみ商品名ですいません)、セファロスポリン、マクロライド系(ただしエリスロマイシンは効かない)の飲み薬がおすすめ

推奨度B(Aより落ちるが、まあまあちゃんとしたコメント)

ペニシリンVとアモキシシリンの内服とバシトラシン(代表的な商品名サワシリン)とネオマイシン(商品名バラマイシン軟膏)の外用剤はおすすめしない。

ということでした。

渡辺先生は3日治療して治る傾向がなければ、MRSAを疑って治療を変えることを勧めておられました。納得です。

MRSAを疑った時に候補になる薬

ST合剤 商品名バクタ 皮膚には保険適用がありません。(私は小児に使ったことがありませんが)
小児用ニューキノロン 商品名オゼックス。でも皮膚の感染症には適用がありません。大人用は適用があります。
ミノマイシン 8歳以上でないと使えません。乳幼児に使用すると歯に色がついてしまうことがあるようです。

他に、ダラシン、ホスミシン、ファロム(以上すべて商品名)なども候補になるようですが、NRSAへの効き具合が今一つのときもあるようです。

重症化したときは、バンコマイシン、ハベカシンなどになります。

うーん。乳幼児のMRSAによるとびひの治療は難しい。

私は最初の受診のときに基本的には全員細菌培養をさせてもらいます。結果がでるのに3日ほどかかりますが、3日後に治らなかったときに細菌の種類と感受性(どの薬が効いて、どの薬に効かないか)がわかるからです。費用がかかりますのでお母さんに相談しますが、たいていは同意してもらえます。

そして内服薬を出します。セフゾンなどのセフェム系抗生物質が多いと思います。
基本的に外用剤は出しません。完全に全ての皮疹を塗ってもらえるか自信がないことと、外用剤は耐性菌(薬に効きにくい)を作りやすいという説があるからです。
湿疹があればステロイドを抗生物質と抱合せで出すこともあります。かならず抱き合わせです。

そして3日後に来てもらいます。たいていは乾燥してきています。
乾燥してもかさぶたの中や下に菌が残っていることがありますので、よくなってきても数日飲み薬を続けてもらうことがあります。

入浴は積極的に行なってもらいます。石鹸も積極的に使います。とびひから汁が出ている場合は、染らないように包帯などで被ってもらいます。傷絆創膏は下がじくじくしてむしろ広がりやすくなります。
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2012年08月26日 トラックバック(0) コメント(2)

コメントありがとうございます。小さなお子さんがとびひになりやすいのは、主に皮膚のバリアが成熟していないせいではないかと言われています。もちろん免疫と物理的なことを含めたバリアだと思います。MRSAかどうかは感染前の問題が大きいと思います。とびひにかかわらず、小さなお子さんの顔にジクジクした病変があったら皮膚科に一度かかっていただいた方がよいかもしれません。家庭の処置ではなかなか治りにくい印象があり、また兄弟にもうつるとやっかいですので。

2012年08月27日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

乳幼児のMRSAが原因のとびひも多いのですね。免疫が確立されていないからなのでしょうかね。お母さんとしては、鼻のまわりのとびひは病院に行くべきということなのですか?

2012年08月27日 NR@SAPPORO URL 編集












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