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皮膚疾患に保険適用のある漢方薬

3月に入りました。週末出張が続いて更新がだいぶ滞っておりました。

今回は、いろいろ手を尽くしたが、なかなか治らない蕁麻疹(じんましん)の患者さんのお話です。

薬局で勧められた漢方を飲んだらピタッと蕁麻疹がでなくなったと満面の笑みを浮かべて外来に来られました。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)という漢方が効いたんです。かなりの敗北感を感じましたが、よいチャンスと思い、皮膚疾患に保険が適用されている漢方をまとめてみました。

ohinasma2012
先週泊まったホテルのロビーに飾ってありました

東洋医学の専門家からすれば、病名に対して短絡的に保険適用が認められている漢方を処方することは本来あまりよいことではないのかもしれません。漢方に対する不勉強もあって、個人的にはあまり処方しません。ひどいニキビなどに、十味敗毒湯や荊芥連翹湯をたまに出す程度です。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):化膿性皮膚疾患、急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):にきび

四物湯(シモツトウ):しもやけ、しみ

消風散(しょうふうさん):分泌物が多く、かゆみの強い慢性の皮膚病(湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚そうよう症)

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):にきび

治頭瘡一方(ぢづそういっぽう):湿疹、くさ、乳幼児の湿疹

当帰飲子(とうきいんし):慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、かゆみ

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):しもやけ(手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢や下腹部が痛くなりやすい)

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう):化膿症、よう、せつ(おでき)、めんちょう、せつ腫症(おできがたくさんできた状態)

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう):よう、せつ、皮膚病

ヨクイニンエキス:青年性扁平疣贅、尋常性疣贅(ウイルス性のイボです)

手元の小型の薬品集からの抜粋ですので、能書とは記述が少し異なっている部分もあると思います。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)なんて、覚えられないなぁ。











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2012年03月03日 トラックバック(0) コメント(2)

NRさんの博識ぶりにはいつも驚きます。軽いブログ記事に王維の絶句を合わせていただきありがとうございます。私にはただの漢字の羅列(失礼)にしか見えなかった薬剤名の中の呉茱萸の意味がわかりました。ちょっと薬に愛着が出ました。ありがとうございました。またお願いします。

2012年03月10日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

王維の絶句に「九月九日憶山東兄弟」というのがあり、
獨在異爲異客
毎逢佳節倍思親
遙知兄弟登高處
徧插茱萸少一人
獨り異に在りて異客と爲り,
佳節に逢ふ毎にますます親(しん)を思ふ。
遙かに知る兄弟高きに登る處,
徧く茱萸を插して一人を少(か)くを
というものですが、重陽の節句に茱萸を髪に挿して高い処に上る慣わしがあって、故郷の山東を離れていた王維が遠くから故郷の親戚に思いをはせるという詩です。ここで「茱萸」はグミのことであると学校では習うのですが、自分には何となく違和感がありました。最近知ったのですが、牧野富太郎が、「茱萸という独立の植物が別にあってそれが薬用植物で、中国の呉の地に出るものが良質であるというので、そこでこれを呉茱萸(ゴシユユ)と呼んだものだ」とする本があり、長年の違和感が解決しました。
「呉茱萸」でちょっと思い出しました。長くてすみません。

2012年03月07日 NR@Sapporo URL 編集












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