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酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)2

ステロイド軟膏やプロトピック軟膏を顔に長く塗っていると赤みとニキビが出るようになり、薬をつけるとよくなるが止めると悪化するようになり、皮膚科を何件もまわってから酒さ様皮膚炎と診断される方がいます。以前の記事でほとんどのことは書いてしまいましたが、今回コメント欄に質問をいただきましたので、もう一度記事にしてみました。
関連記事:
最新記事 酒さ様皮膚炎(顔につけている化粧品も石鹸もすべてやめましょう)
酒さ様皮膚炎1(赤ら顔、ブツブツ、女性、薬をぬると治るけど止めるとすぐ再発する)
酒さ(赤ら顔、ほてる)

koke
お山の診療所へ行く途中でみつけたへんな苔
キャプテンウルトラのバンデル星人みたいです
そういえばあの頃、油粘土でバンデル星人ばかり作っていました。
完成作品がうまく立たなくて苦労した記憶があります。

(質問内容は一部変更してあります)

・・・4ヶ月前に顔(頬)にプツプツができたので、皮膚科に行き「ギンダベート」を処方された。それを塗ったら1日でよくなったのだが、予防のためと思い毎日塗っていた。 3ヶ月塗り続けた頃にニキビにようなブツブツができたのでまた皮膚科に行ったら、「ダラシンTゲル」を処方され1日塗ったら痒くなったので塗るのを中止し、また病院へ行き「アルメタ」を処方された。 しかし、1日塗っても改善がみられないため何も塗るのをやた。余計にブツブツが大きくなったので、1ヶ月前に総合病院を受診した。 そこで、ステロイドを塗り続けたとこによる「酒さ様皮膚炎」と診断された。「プロトピック」を処方されて、2週間塗り、少しおさまってきた気がしたのですが、ブツブツが治ることはなく広がったような気がしたので塗、そのことを先生に話しましたが、プロトピックを続けるか、止めて自然治療と言われ、不安になりまた病院を変えました。 そこでは、「プロトピックはやめて、自然治療にしましょう」と言われ、今は、敏感肌用の化粧水のみを使用している。何も薬をつけなくなって1週間経ったが、ブツブツがなくなることはない。少し痒みもある。 ステロイドを塗っていたところ(頬)だけブツブツができている。

1)このまま、何もしなくてもブツブツは消えていくのでしょうか?

・・・ステロイド軟膏を長く塗ったためによる皮膚炎であれば、理論的にはゆっくりと元の肌にもどっていくと思います(私はまったく未治療で酒さ様皮膚炎の患者さんをみていったことがないので本当のところはわかりません)。個人的にはニキビみたいなブツブツがあるのなら(可能なら)ミノマイシンという抗生物質を飲んだほうがよいかもしれません。1-2ヶ月でブツブツだけはよくなるかと思います。ブツブツがとれればあとはなにもしないで経過をみてよいかと思います。

2)治るのにどのくらい時間がかかりますか?

・・・一番ひどい時期は1-3ヶ月程度だと思います。赤み(全体にぼやーとした赤み)、糸状のちりちりとした血管拡張、顔のほてりなどはよくなったり悪くなったりを繰り返しながらだんだんきれいになって行きます。私がみている患者さんの通院期間は一番早い人でも3-4ヶ月、長い方は1年以上通院している方もいます。

3)前のような肌にはもどりますか?

・・・もどると思います。いままで私がみた患者さんは皆よくなりました。

4)化粧はしてもいいのですか?

・・・いいと思います。むしろ赤みは少し長く続くのでお化粧で隠すことをすすめています。

*2011年7月追記

・・・酒さ様皮膚炎の方はステロイドの副作用だけではなく、使用中のステロイド以外の塗り薬(市販薬や漢方薬)、化粧品、石鹸にかぶれが混じっている方がいるようです。塗っているものはすべて止めるようにお願いしていますが、化粧品や石鹸についても注意が必要だと知りました。化粧品の使用については事前のパッチテストが必要です(1-2種類なら、自分でできます。上腕の内側の1-2cmの範囲に毎日1回(同じ部位)化粧品を塗って、3-4日後まで様子をみます。赤くなって来るようならその化粧品の使用も止めて、先生にそのことを伝えるとよいと思います)。

5)毎日が不安で外に出るのが憂鬱です。

・・・酒さ様皮膚炎の患者さんはみんな同じような気持ちをうったえます。だから化粧で隠すのはよいことだと思います。

6)どのような治療法がありますか?

・・・酒さ様皮膚炎と診断された直後からの対応についての私の治療方針は以下です(個人的なもので標準的でない考え方も含んでいます。つまり他の皮膚科の先生が納得しないものもあるかと思います)。

1.まずステロイド外用を止める。・・・(中止後いっきに皮膚が悪くなります)
・・・基本的にはスパッと一期に止めることが多いですが、非常に強いステロイド外用剤を塗っていて外用をいいっきに止めると反動が大きいと予想されるときは、弱めのステロイドを1-2週間隔をあけながら中止に持っていったことがあります(ここ10年ぐらいはありません)。あるいはプロトピック軟膏を1-2週ほど使用して急激な悪化を抑えることもあります(この3-4年はこれも行っていません。プロトピックはキズがあるとしみるので赤みのみには使いやすいですが、ガサガサしてきたりキズができると使いにくいかもしれません)。関連記事:しみる薬は洗顔直後には塗らない

2.ミノマイシンかルリッドなどの抗生物質を処方します。
・・・ミノマイシンは1回100mgを1日2回出します。ふらつく場合は夜1回のみにしてもらいます。皮膚のブツブツ(ニキビみたいな)が減ってきたら中止します。

3.塗り薬は基本的に出さない。カサカサ乾燥したらワセリンや椿油、手持ちの化粧品の保湿剤などで対応してもらう。病院で処方できる保湿剤は結構皮膚にキズがあると刺激(ピリピリ感と赤み)があるので処方しません。化粧品の化粧水のほうがよい印象があります。

4.ステロイド外用を中止するとどんなことが起きて、どのくらい続く可能性があって、どのように気分が落ち込むか、をよーく話しておきます。毎回の外来(最初は2週おき、1-2ヶ月経てば1-2ヵ月ごとの通院が多いと思います)でお話することはほとんどいつも同じで、今回いただいた1)-6)の質問と回答とほぼ同じです。

5.2週間後に再診したとき:かなり悪化しています。患者さんの気分も最悪です。現在の治療方針を信じてもらって是非次回も外来に来てくれるようお話します。ときどき結膜炎を起こすことがあります。これがあれば眼科の先生にみてもらいます。

6.他に効くかもしれないかなと個人的に思っている治療は:メトロニダゾール(フラジール)軟膏(商品がありませんので病院で作る軟膏です。PL法ができてから使用しにくいです。ステロイドと関係のない酒さに効きます)ですが、使ったことがありません。というか最近はいろいろやらなくても落ちついていく患者さんがほとんどなので新しい治療を加える必要がないといくこともあります(幸いに)。

つらいですが時間が皮膚の状態をなおしてくれると思います。
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2010年09月01日 トラックバック(0) コメント(13)

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2013年02月05日 編集

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2012年11月06日 編集

酒さ様皮膚炎はステロイドの副作用ですから、なにか薬が効くという病気ではありません。ステロイドの中毒から立ち直るあいだにいろいろな問題が起きます。その間保湿剤を使うこともあります。でも、素人が自己判断で立ち直るのは難しいことも多いと思います。診断が本当に酒さ様皮膚炎なのか、も含めて皮膚科医の指導のもとで治療することが必要です。素人判断ではなkなかうまくいかないかもしれません。専門医に相談することをおすすめします。

2012年08月26日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

酒さ様皮膚炎赤いでこぼこのぶつぶつが.顔面全部にでています.
保湿のゲルで保湿すると.ぶつぶつの状態のまま.真っ赤なままです.乾燥はしません.酒さ様皮膚炎に.保湿のゲルは効果ありますか.因みに.ステロイド使用は十年間.連続したり.止めたりで.現在は止めています.

2012年08月26日 めんめん URL 編集

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2012年07月02日 編集

お話からの想像ですから、まちがっているかもしれません。経過からは酒さ(特に原因がはっきりしない赤ら顔、にきび、ほてりなどがでる)か酒さ様皮膚炎(ステロイドやプロトピックによる皮膚炎)が疑われます。教科書には酒さには眼の症状や頭痛(私はそのような患者さんに会ったことはありませんが)をともなうことがあると書いてあります。精神的なストレスや温度差や嗜好品などによって顔の赤みが急に強くなることも特徴です。

2010年10月24日 うはら皮膚科 URL 編集

はじめまして。
酒さ様皮膚炎について調べていて、こちらを拝見させていただきました。

質問させていただいてもよろしいでしょうか。

2年ほど前に突然顔が真っ赤に腫れ上がりました。

ほんのり赤いとか、ほてるとかどころではなく、顔全体が真っ赤にパンパンに腫れ上がりました。

病院でキンダベートを処方され、一度赤みはひいたものの、また真っ赤に腫れ、腫れては引いての状態が4度続きました。

その後、少しの温度変化でも真っ赤に腫れるようになり、昼間、日光が出ている時に外に出ると、ほんの5分ほどで真っ赤になるようになりました。

真っ赤になった時は、のぼせたような、高熱が出た時のような状態になり、頭痛やめまい、ふらつきが伴います。

顔が痛む事はしょっちゅうです。

最初に真っ赤になった原因ですが、アトピーのような湿疹がよく出ていたので、ロコイドを10年間ほど、湿疹が出た時だけ塗っていた(1~2日に1回くらい。)ことと、
市販のパックを毎日貼っていた事も関係しているのではないかと思います。


2年ほど前に発症し、病院も散々変えてきました。

内科や診療内科にも通いました。

今通っている皮膚科では、酒さ様皮膚炎と診断され、漢方とビタミンCを飲んでいます。
(1年ほど前からです)

真っ赤になっていない時の状態が、ほんのり赤い程度なので、診断がしづらい面があるとは思います。

ロコイドは、4度目に真っ赤に腫れあがった時に塗るのをやめ、プロトピックに変更しました。
今年の5月末からは、プロトピックも完全にやめました。

アトピーのような湿疹は出る頻度が減ってきました。ニキビ様のプツプツは、多少あるものの、元々、そんなに気にならない程度でした。

ただ、赤みとそれに伴う顔の痛み、頭痛などは一向に良くなりません。

2年間、昼間に外に出れず、仕事もできず、精神的にも病んでしまいました。

これは、本当に酒さ様皮膚炎なのでしょうか?

このような状態でも、治る見込みはあるのでしょうか?

もちろん、実際に看てみないと分からないとは思いますが、先生のお考えをお教えいただけたらと思います。

突然の質問で不躾かと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2010年10月20日 こー URL 編集

ども!お久しぶりです。激しく山に行かれているようでいつも感心してます。ハナゴケですか。実はAZM氏のブログで同じような苔の写真がでていたのでもしかしたらと思ってました。地衣類っていうんですね。菌類と藻類(緑藻、藍藻)の共生ですか。じっくり見ているとなかなか味わいのある世界ですよね。

2010年09月24日 うはら皮膚科 URL 編集

ども!お久しぶりです。
キャプテン・ウルトラそしてバンデル星人、懐かしいですね。小林稔侍が岩になる宇宙人役ででていましたね。
写真は地衣類のハナゴケの仲間と思います。ヒメジョウゴゴケか、ウグイスゴケか・・・。コケと名前が付いていますが、地衣類ですね。地衣類は菌類と藻類(緑藻、藍藻)が共生している不思議な生物です。この手の地衣類は私も好きで、目がとまってしまいます。ミクロな世界が感じられますね。

2010年09月23日 azm URL 編集

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2010年09月07日 編集

追加のご質問をいただきました。

1)ディフェリンゲル、イオウカンフルローション、ヒルドイド、ミノマイシンの内服、ビタミン剤の内服について

いずれも症状によって使う場合があると思います。症状を実際にみていませんのでかかりつけの先生によく聞いてください。

2)授乳を止めなければいけないか?

授乳中に飲めないのはミノマイシンです。短期間でお子さんが他の薬を飲んでいなければ他の系統の抗生物質に変更できるかもしれません。外用剤は問題ないといわれています(ただ薬の説明書にどうどうと問題ないと明記していいる薬はありません。詳しくは以前の記事をみてください。ブログ内検索で「授乳」で検索すればヒットします。サイトはhttp://dermatology.blog97.fc2.com/blog-entry-136.htmlです

2010年09月05日 うはら皮膚科 URL 編集

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2010年09月03日 編集

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2010年09月03日 編集












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