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コダクロームが生産終了

今朝の新聞に出ていました。フィルムを使わなくなってから何年も経ちます。でも、なんだか寂しいニュースです。

皮膚科は、自分の目による診断が仕事の多くの部分を占めます。診断が難しい患者さんや教育上重要な病気については、患者さんの了解を得た上で写真を撮らせてもらいます。あとで複数の医師の意見を聞くためです。皮膚科の研修を始めた医師にとって、最初に習得しなければいけない技術の1つが写真を撮ることです。皮膚科の研修医の頃、形成外科の必須3Cというのを聞いたことがります。
コンピューター、カー(車:出張多いので)、カメラ・・・皮膚科も一緒です。

私が皮膚科医になったときに、外来の写真室(専用の部屋があるのです)に置かれていたカメラは、医療用の接写専用レンズ、120mmのメディカルニッコールがついたニコンの最高機種でした。それも1台ではなく、半分壊れかかったものも含めて、歴代のニコンのFシリーズのボディーがごろごろしていました。フィルムはリバーサルで、コダクロームも良く使いました。

このカメラが重い。1kg以上あり、か弱い?女医さんはきちんと持てずに、苦労していました。特に新人に仕事を任し始める今頃は、ぶれた幽霊のような写真も多かったような気がします。カメラ係をしていましたので、研修医にカメラの構え方、絞りとシャッタースピードの関係、被写界深度、などについて説明しました。そして、いろんなトラブルがありました。

1.シャッターが下りない・・・病棟から急いで外来へ・・・シャッターの横のロックがかかっていました。
2.フィルムの半分しか写っていない(これは結構ありました。顔にメインの皮膚疾患があるのに胸と首しか写っていない、など)・・・シャッタースピードが速いほうに設定されていて、ストロボと同調していない
3・なんにも写っていない。真っ白・・・セットしたフィルムが空回りしていて、巻き上げられていない。
4.なんにも写っていない。真っ黒・・・途中でボディーのふた開けたな。
4.なんか写っているが黄色ぽくてボヤーとしている・・・ストロボのスイッチが入っていない。

・・・こんなことがわかるのは現像されたスライドフィルムが帰ってくる数日後なんです。重要な症例も含めて何日分かの写真がダメ、なんてことがありました。だんだん、電話だけで対応できるようになりました。えらそうなことをいってますが、自分で撮った写真が典型的な失敗なんてことも結構ありました。

うちでは、年間1500人ぐらいの患者さんの写真を撮ります。現像とフィルム代で年間車1台分ぐらい支払っていました。本当にデジカメになってよかったです。

中学から高校にかけて6年間、写真部にいました。中学の顧問が熱心で、白黒についてはフィルム現像と印画紙への焼付けもやっていました。近所の写真屋さんにスポンサーになってもらって、年に何回かコンテストを開き、推薦(写真の最優秀賞)をとるとトロフィーと副賞がもらえました。対外的なコンテストにもよく出品しました。田舎だったせいなのか、中学生がカメラをぶら下げていることは、エレキギターを持っているのとほぼ同程度にふさわしくない状況と見られることが多かったと思います。そういう面も含めて私たちを守ってくれ、写真の面白さを教えてくれた顧問の先生には感謝しています。美術の先生に、なぜ写真なのか、と何度か聞かれました。でも顧問の先生が転校して即クラブはなくなったようです。

高校では色気を出してカラーに挑戦しましたが、3年通してあまりよいものは撮れませんでした。頭で考えるようになったせいかもしれません。コダクロームも良く使いました。エクタクロームだったかな。ちょっと絵画的な色合いが出て、赤や黄色の発色が高価な絵の具のようでした。でも、高校生の小遣いではきつい価格でした。白黒は全紙(新聞の大きさ)現像をしていましたが、現像液や定着液へ印画紙を入たあとは、竹のピンセットではなく、素手で処理するよう先輩に言われました。現像液に入れた印画紙の表面を愛情を込めて手でなでるのです。念じて何度もなでるのです。そうするとフワーといい絵が出てくるというのです。最初は、こんな酸性の強い液に手を入れて大丈夫かと思いましたが、結構大丈夫でした(良い子はマネをしないようにね)。4畳半の自分の部屋も暗室にして、赤いランプをつけ、押入れに大型バット、投影機を備え(資金獲得のため夏休みにゴルフ場でアルバイトをしました)、現像と定着後の水洗いは風呂場に走りました。すぐにすっぱい匂いがしみついた部屋になりました。粒子が細かい(感度は低い)ASA25?前後の白黒フィルムが好きで、なめらかな皮膚が描出された子供や小動物の白黒写真が好きで、よく動物園に通いました。懐かしい思い出です。
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2009年06月24日 トラックバック(0) コメント(3)

そうですね。現像液の中でフワーと像が出てくる瞬間がいいんですよね。感動してぼーとしていると真っ黒になちゃいますけどね。

2009年06月29日 ビーアンビシャスボーイズ  URL 編集

ども。
そうですか。コダクローム生産終了なんですね。コダクロームは紙のマウントでしたっけ。
私は社会人になってからですが専らFUJIのプロビアを使っていました。ヴェルビアも好きでしたが、ASA50で難しかったです。プロビアはまだ何本か冷蔵庫に眠っています。しかし、昨年とうとう一眼もデジタルに移行したので、もはやリバーサルの出番がありません。いまだにリバーサルの発色、粒状性の良さは、デジイチに勝っているとは思いますが・・・
でも、リバーサルを使っていた頃は、出来のいいのも悪いのも全部現像してもらうので、確かに出費が大変でした。
大学の時は研究用のモノクロ写真を自分で現像していました。何日も一日中暗室にこもることがありましたが、だんだんに浮き上がる過程は不思議で面白かったですね。酸っぱい匂いが懐かしい。

2009年06月28日 azm URL 編集

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2009年06月26日 編集












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