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手の平から多量の汗が出る:局所多汗症(きょくしょたかんしょう)

3つ前の記事(手の汗も)の続き。

手の平に汗が多量に出て、勉強や仕事に支障が出る・・・こういう症状を持つ方が結構います。ネットで調べると、かなり詳しくこの疾患について掘り下げているページもありました。

治療について。

歯周病、金属やある種の治療(γグロブリン大量療法など)、ある種の病気(甲状腺)、などは、元になる原因の除去や病気の治療から始めます。

でも、特に炎症(赤みやかゆみ)がなくて、汗だけがどんどん出てくる方がいます。局所多汗(きょくしょたかん)と呼ばれる現象です。

特に、緊張したときに、書類や試験用紙がびしょびしょに濡れてしまうほど汗がでる方がいます。次に代表的な治療法をあげましたが、効果や費用についてまだ満足できるものはありません。

1.塩化アルミニウム水溶液:

病院内で調剤する薬品です。PL法(製造者責任)の施行により、院内製剤は作りにくくなりました(費用も多くの病院ではただ同然で出しているのではないでしょうか。そしてかぶれなどの問題が起きれば病院が責任を負うことになります。しょっちゅう採用中止薬剤の候補にあがります。継続をお願いしています)。

医師になりたての頃、先輩医師が処方するのをみて、かなり疑心暗鬼でしたが、わきや手の平の多汗が少しおさまったと、お薬を取りに来る方が結構いるので効果があるのでしょう。もちろん全く効果がなかったとおっしゃる方もいましたが。注意事項は、白い服について酸化するとシミになることです。皮膚自体にトラブルがおきたことは私は今のところありません。

2.イオントフォレーシス:熱心に行っている施設があります。私の施設の機械は骨董品の範疇にはいるような時代のものなので、最近は使用していません。欧米では、個人使用のための機械が売られていますが、日本では販売拠点がありません。

3.ボツリヌス毒素の注射:最近話題の治療法です。皮膚科関連学会でも報告があります。手の平の多くの箇所に注射します。発汗はかなり減ります。最長数ヶ月はもつようです。発表を見て、痛そうな感じを受けましたが、ここまでしなければならないほど困っておられる方がたくさんいることを実感しました。

4.交感神経の切断、あるいは薬品によるブロック:この治療法が、国内の一部の施設で開始された頃、それらの施設を勧めたこともありました。でも、手の発汗は止まった代わりに、体の発汗が亢進してしまうという副作用のおきることが報告されてから、積極的に進めることを迷うようになりました。この方法の全体的な副作用発現率や対処法などについての正確な知識を持たないので、これから勉強します。

医学文献のサーチエンジンなどで、最近の新しい治療法についての総説を探してみました(次)。
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2008年08月14日 トラックバック(0) コメント(0)












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