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ブログを引っ越しました

ブログを以下のサイトに引っ越しました。
うはら皮膚科


2007年に始めてから10年目に入りました。このサイトもしばらく残しますが、同じ名前のサイト名が並列することになるので、引っ越し先が落ち着いたらこのサイトを閉じる予定です。これまで訪問いただいた方々に感謝申し上げます。このサイトでの記事の更新が止まりますので、契約上1か月先から広告が多数表示され読みにくくなります。新しいサイトに来てください。

新規サイト
うはら皮膚科 仮想クリニック
URL: http://uhara.org/

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2016年05月04日 トラックバック(0) コメント(0)

カメムシ

ブログを引っ越しました⇒うはら皮膚科(仮想クリニック)

以前このブログで触れたカメムシの記事を論文にしてみました(年末の休みに書いたのです)
Orange pigmentation spots on the sole may be from a stink bug

足の裏にオレンジ色の点々ができた患者さんがいて、原因がわからず何年かもやもやしていました。偶然読んだ医学雑誌にそれがカメムシを踏んだことによる色素沈着であることが出ていて、長年?の胸のつかえがとれてすっきりしたという記事です。足の裏にオレンジ色のシミが突然できた

korianda- kamemushi 2012
このブログでは初めてのリバイバル写真です(元記事はこっち)。うちの庭のコリアンダーに来たカメムシです。Wikiではカメムシはコリアンダーの匂いがする、と書いてありました。緑のカメムシは美しいです。でも足に色を付ける(本人は踏まれるので本望ではないと思いますが)クサギカメムシは灰色で地味です。

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2016年04月24日 トラックバック(0) コメント(2)

たこ焼き食べてショックになった


ブログを引っ越しました⇒うはら皮膚科(仮想クリニック)

もう少し正確に言うと、「家で作った」タコ焼きを食べたら、体にかゆいもの(じんましん)ができた、息が苦しくなった、(最悪の場合は)ショックになった・・・です。

よくある順番は、、

お好み焼きを食べてショックになった。
ホットケーキを食べてショックになった。
たこ焼きを食べてショックになった。

(ショックから生還した後に)皮膚科で原因を調べてもらうようにと紹介されてきます。
・・・まずはいろいろな質問から始まります。いきなり血液検査はよろしくありません。

2016APR8-1
当地も桜が満開になりました。今年はいつもより早い感じがします。「雲とまがふ万朶の桜花」でしょうか。
2016APR8-2
庭も春めいてきました。
2016APR8-3
痛んで捨てた玉ねぎから葉が出てきました。

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2016年04月09日 トラックバック(0) コメント(1)

リウマチと言われている・・・+ふけ症、あるいは爪が濁っている・点状にへこんでいる


ブログを引っ越しました⇒うはら皮膚科(仮想クリニック)

関節リウマチと鑑別すべき疾患はたくさんあります(私は専門ではないので、教科書などからの受け売りです)。皮膚科に関係が深い鑑別疾患は関節症性乾癬と強皮症でしょうか。

関節リウマチと言われている

+両手が赤く冷たい・・・強皮症

+ふけがすごい(脂漏性皮膚炎様)・・・関節症性乾癬

+すべての爪が白癬(水虫)様に黄色く濁っている、あるいは爪に細かいへこみがたくさんある・・・関節症性乾癬

+尾てい骨のところの皮膚がガサガサした赤い皮疹がある・・・関節症性乾癬(ただし、単なるガサガサ、ざらざらのみは高齢者の尾てい骨によく認められる症状です。お尻の肉が減って体重を支える部位に一致して皮膚が硬くなるのです)

+指の第1関節が腫れて赤くなっている・・・関節症性乾癬(へバーデン結節という慢性の関節症も似た症状を示します)

+踵の後ろが腫れて痛む、足の裏が痛む・・・関節症性乾癬

皮膚科診断をきわめる 図
皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学の挿絵の一部です。
[皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学]Amazon

2016年03月27日 トラックバック(0) コメント(1)

サルコイドーシス(2) 新しい診断基準 2015


ブログを引っ越しました⇒うはら皮膚科(仮想クリニック)

前記事では、肉芽腫とは?の説明で終わってしまったので、今回はその続きです。
肉芽腫は組織球という細胞のかたまりで、菌や異物や細胞の死骸などを取り囲んでできるカプセルです。サルコイドーシスはカプセルの核がないのに、肉芽腫(にくげしゅ)というかたまりが体中にできる病気です。今回は症状や診断基準について触れます。

参考にしたサイトや講演:
1)近畿中央胸部疾患センター呼吸器内科の倉原優先生のブログ
2)四十坊典晴先生の論文「わが国におけるサルコイドーシスの診断基準と重症度分類
3)そして、週末にあった北海道地方会での関西医大教授、岡本先生の講演

2016MAR21
今日は良い天気です。庭にも花が咲き始めました。

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2016年03月21日 トラックバック(0) コメント(1)

サルコイドーシスとは(1) 新しい診断基準(2015)


週末は札幌に行ってきました。北海道地方会に出席するためです。関西医大の岡本教授のサルコイドーシスの講演を聞きました。今回は自分の勉強を兼ねてサルコイドーシスの新しい診断基準(2015年改訂)についてまとめてみます。

2016MAR18

並走する2すじの飛行機雲。この後、北から来たもう1本の飛行機雲がこれに直行しました。空にも道があるのですね。FDAで銀色の機体は初めてでした。

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2016年03月21日 トラックバック(0) コメント(0)

皮膚科の診断学の本を出します


宣伝です。ちょっと変わった皮膚科診断学の本を出します。
皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学(学研メディカル秀潤社)です。

皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学 Amazon

この本には写真がありません(絵はあります)。皮膚科医は皮膚の症状を解析して診断する(形態学)のですが、解析できるからこそ陥るかもしれない思い込みの落とし穴に落ちないために、自分が考えてきたことを記した本です。皮膚を見なくても電話相談(言葉で)で皮膚症状とリンクする危ない疾患はだいたい予測できるのではないか?という実験です。医師ではない一般の方も診断できることを狙いました。このブログで9年間ほどやってきた試みにも似ています。絵本のような皮膚科診断学の本を出したいという希望もかないました。このブログで記事を書くためのエサは写真を載せたいという欲求ですが、本書のそれは自分の絵を載せた本を出したいという野望でした。突飛なアイデアに乗ってくれた学研メディカル秀潤社に感謝しています。

2016MAR10

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2016年03月11日 トラックバック(0) コメント(5)

第79回日本皮膚科学会、東京・東部支部合同学術大会


新宿にいます。学術大会では多くの教育的あるいは珍しい症例などが報告されます。一番大きい皮膚科の学会は総会ですが、そのほかに国内をいくつかの地域にわけた支部ごとの学会も開催されます。今回は首都圏と東部支部(静岡から北海道まで)の約四半世紀ぶりの合同学会です。多くの症例報告から個人的に勉強になったものをいくつか紹介します。

1.ケーソンCG(防腐剤)のかぶれが増えている可能性がある(酒井ら、新潟大)・・・防腐剤と言えばパラベンが有名ですが、ケーソンCGは冷却用ゲル(暑い夏に使う枕など)などに入っていて、何かの拍子にしみだして?かぶれることがあるようです。顔のかぶれを疑ったときに冷却用ゲル製品の使用の有無も聞かないとけないかもしれない。大阪府立公衆衛生研究所HPに詳細が出ています。こっち。

2.毛染めのかぶれを疑った時に、パッチですとでパラフェニレンジアミン(染毛剤の中心成分)に陽性になる方は半数しかいない(石川ら、東邦大)。パラフェニレンジアミン陰性だった方は、香料、金属、防腐剤に陽性だったようです。疑った成分のパッチテストのみでは不完全な検査になってしまうかもしれないということですね。

3.顔や手足に棘状の小さい角化(イボ)が多発してきた高齢者・・・血液や内臓のがん(茶谷ら、永寿総合病院、上田ら、北里研究所)。中高年で両手足が硬く角化してきたとき、腋などに黒くてざらざらした皮疹がめだってきたとき、体中に短期間にイボが増えてきたときなどに、まれに悪性リンパ腫や白血病などがかくれていることがあります(きわめて稀です)。たぶん腫瘍細胞やそれに対応しようとする自分の体からいろいろな因子が分泌されて、それによる表皮細胞の増殖ではないかと疑われています。つい先日。先輩の先生から手足に棘状のイボがたくさんできた高齢の患者さんについて「何かわかる?」と聞かれました。先天性の掌蹠角化症には同じような症状を呈する病型はありますが、高齢者ではあまり聞いたことがありませんでした。学会には出てみるものですね。目の前が晴れました。

4.後天性無汗症では血清CEAが増加する(本間ら、旭川医大)。CEAは内臓の腺癌などで増加する腫瘍マーカーです。がんの存在を血液検査で見つけられないかという目的で開発された古い検査です(実際はかなり病気が進行しないと異常値になりませんので、早期診断には画像検査が必要です)。

5.右腕が赤く腫れた、抗生剤が効かなかった・・・右鎖骨下静脈血栓(角田ら、川崎市立井田病院)。下肢で同じようなことが起きた場合は血栓症を鑑別に挙げやすいのですが、上肢では個人的には盲点になる疾患だと思いました。注意します。

*今回のブログ記事の更新は1カ月半ぶりになりました。このブログ会社は1カ月以上更新しないと広告で埋め尽くされてしまいます。昨日の懇親会で何人かの知り合いが(更新されていないことについて)心配してくれました。見てくれている方がいるというのはありがたいことです。大丈夫です。原因はネタ不足と怠慢です。

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2016年02月21日 トラックバック(0) コメント(0)

ニキビが治らない


年賀状でお題をいただきました。そこで過去の記事を振り返ってみたらずいぶん長いことニキビ(ざ瘡)について書いていませんでした。昨年、久しぶりにニキビの新薬(といっても海外では昔からあったものですが)が承認されましたので、まとめてみたいと思います。皮膚科に受診された場合に保険診療で行う基本の薬剤(商品名、カッコは一般名)は、

1.ディフェリンゲル(アダパレン):ニキビの原因の始まりである角質などによる毛穴のつまりを治す。面皰(めんぽう、毛穴に白いものが詰まっている感じ、ニキビの子供)から赤くなったニキビに効く。

2.ベピオゲル(塩化ベンゾイル):毛穴の詰まりと次に始まる赤いニキビをおさえる。

3.ダラシンTゲル:抗生物質。ニキビ菌の繁殖をおさえる。

4.上記2と3を混ぜたデュアック配合ゲル。

5.ミノマイシン、ビブラマイシン、ルリッドなどの抗菌剤の飲み薬:にきびが大きくなって膿がたまっている、あるいは赤みと痛みが強いニキビに用います。

外用剤はそれぞれ1つでも効果がありますが、2つ以上を併用するとさらによいことがわかっています。どれをどのように組み合わせるかが問題です。

関連記事
ディフェリンゲルの使い方
しみる薬は顔を洗った直後には塗らない方がいい

2016JAN2-1
2016JAN2-2
2016JAN2-3
2016JAN2-4
暖かく気持ちのよい天気が続いた三が日でした。せんべいを焼いてみました。

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2016年01月03日 トラックバック(0) コメント(0)

2016年元旦


2016JAN1-1
今年もじょうずにできました
2016JAN1-2
雪が積もりました。寒いけれど良い天気です。

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2016年01月01日 トラックバック(0) コメント(0)

2015年大晦日


紅白歌合戦が始まっています。1年を振り返ります。

2015DEC31

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2015年12月31日 トラックバック(0) コメント(0)

朝起きたらすねに500円玉程度の赤みが・・・徐々に黒ずんで、じくじくしてきた


やけどの多くは熱いお湯や蒸気や金属(やかんやストーブ)に一瞬触れておきることが多いのですが、皮膚の障害は温度x時間で決まりますので、心地よい暖かさ(数十度)をもたらす熱源でも長時間当たっているとやけどになります。

アンカによることが多いですが、ストーブなどのそばでうたたねしたときにも起きることがあります。やけどに気づいた直後は丸く小さな赤みだけですが(感覚神経も焼けているのであまり痛くありません。痛みのないやけどはむしろ深くやられています)、深くまで焼けていると、翌日あたりから赤みが紫色などにくすんできて、1週間後程度から黒くなり、ぐちゃぐちゃしてきます。時間と共に悪化している感じがしますが、実は皮膚の破壊は最初の数時間で完成していて、痛んだ皮膚が顕在化してくるだけです。どうすればよいか・・・

関連記事
冬の皮膚病 低温熱傷とひだこ


懐かしさがちりばめられていました。[フォースと共に」という言葉に涙腺がゆるっとしました。高校生の時に見たエピソード4の完成度の高さをあらためて実感しました。ダークサイドがちょっと弱い感じがしました。次回作が勝負ですね。

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2015年12月29日 トラックバック(0) コメント(0)

それでも患者さんは苦しんでいるのだ



「アナフィラキシー(何かを食べたり、飲んだり、注射したり、刺されたりした直後に、眼が赤くなり、鼻水、鼻づまり、唇の腫れ、喉の違和感、息のしにくさ、喘息発作、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、全身のじんましん)を起こしました。検査お願いします」という依頼が良く来ます。アナフィラキシーの原因を見つけるための検査は命がけです。

2015dec19
先々週になりましたが広島に行きました。有名な庭園の玄関には新年の準備が
2015dec20
広島の朝焼けです。

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2015年12月28日 トラックバック(0) コメント(0)

梅毒 手の平を見る


医学系のニュースによれば成人日本人男性の梅毒患者が増えているようです。皮膚科は数十年以上前は性病などの感染症が診療の多くの部分を占めていたので、皮膚科医は性病をたくさん見ているような印象を持つ方がいるかもしれませんが、(病院の立地によってその頻度は大きく変わると思いますが)、私の勤める大学病院では梅毒は極めてまれな疾患です。私個人としては年に1例診断するかどうかです。メラノーマは年に30-40例診ますので、(私にとっては)梅毒は稀な皮膚がんよりもさらに稀な疾患です。

皮膚科医として梅毒を疑うポイントをまとめてみます。

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ダニに喰われてうつる病気
クリスマスツリーのように出る皮疹
体中にブツブツができた+喉が痛い

2015dec27-2
庭のフキノトウが咲き始めました。この時期の開花は今まで経験したことがありません。街中でも庭先に梅が開花しているお宅がありました。フキノトウはてんぷらにしていただきました。口の中に春の香りが広がり、しかし時期的にはなんとも複雑な気分です。
2015dec27-1
生ハム完成 暖冬のため冷蔵庫保存が続き、熟成が早まりました。

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2015年12月27日 トラックバック(0) コメント(0)

くちびる(口唇、クチビル)が腫れた(2) 歯磨き粉による口唇腫脹


くちびる(クチビル、口唇、こうしん)が腫れる疾患はたくさんあります。高血圧の薬や補体欠損症などを除けば、まずは直前に食べた食物、クチビルに塗っているリップクリームや金管楽器のマウスピースやコートする松脂などを疑います。唇に付く可能性のあるものとして、歯磨きも患者さんに一旦止めてもらいますが、原因であったことはこれまであまりありませんでした。

関連記事 唇が腫れた(1)

何か月か唇が赤く持続性に腫れて治らない患者さんがいました。少し硬さもあり、口唇のまわりの粘膜も腫れていたので「肉芽腫性口唇炎、にくげしゅせいこうしんえん」を疑い、血液検査や肺のレントゲンなどでサルコイドーシスの病変がないことを確認してから金属のパッチテストや皮膚生検を予定しました。

2015DEC23
今年も生ハムを仕込みました。一部を燻煙してみました(パンチェッタになるか・・ならないだろうなぁ)。今年の12月は気温が高めのためか雨がちで外に干せません。

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2015年12月23日 トラックバック(0) コメント(1)

私の病名はなんですか?


久ぶりに書評です。本は読み流すことが多いのですが、年に1-2度たくさんの附箋を張りたくなる本に出合います。
もちろん感銘を受けた本のみに起こす行動ですが、あとで自分の仕事関係で引用したいという業務的(せこい)な理由もあります。

ジェローム・グループマン(美沢恵子訳)の「医者は現場でどう考えるか」 原題How Doctors Thinkです。
一般書ですが、医師が誤診をしてしまう理由と患者側の予防法を実例を挙げて解説したりっぱな実用書(医学書)です。
ほとんどが医師側の要因ですが、正しい診断に持っていくためには患者さんの協力も必要であることが述べられています。

著者が本書を書いた動機は「自分で考えることを放棄し、判定システムやアルゴリズムに、自分に代わって考えてもらおうとする若い医師たちが実に多くなった」(あとがきより)からだそうです。

2015nov29

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2015年11月29日 トラックバック(0) コメント(2)

体中にかゆいブツブツが急に出始めた 年老いて弱ったペットがいる


2‐5㎜ぐらいで、サイズのそろった少し盛り上がった皮疹が体のあちこちにポツン、ポツンとでき始めた。
すごくかゆい。毎日新しいものができる。体調は問題なし。家族には同じ症状の者はいない。

2015NOV19
この2‐3日は雨がちですが温かいです。9月のシルバーウイーク以後、ばたばたしていたら、眼の前に12月が来てました。
行く秋や塀にすがりしツタモミジ (子規まね)

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2015年11月19日 トラックバック(0) コメント(0)

写真を撮らせてください


日本癌治療学会参加のため京都に来ています。昨年からメラノーマの新薬が出始めました。腫瘍免疫を上げる薬は肺がんなどの他の臓器のがんにも効くことがわかってきているため、先行した皮膚科のセッションにも多くの方が参加してくれました。明日土曜日に帰って、日曜日は地元で市民向け講座で皮膚がんの講演を行う予定です。その準備をしていて思ったことがあります。

黒い腫瘍(シミ)で切除やレーザー治療を受けるときに、ぜひお願いしたいのが写真撮影です。プライバシー保護などの問題がありますし、自分の皮疹を写真にとられることに悲しい思いをする方もいるかもしれません。。でも、皮膚科の診療には必須の検査だと個人的には思っています(医療費はかかりません。すべて医療機関の負担で行われています)。とくにホクロの切除を行う際には、写真は後に良性か悪性化を決める際にとても重要な情報になるのです.

2015oct29
昨朝は宝ヶ池から圓通寺まで散歩 寒かった 手がかじかみました 京都も中心部から少し離れると田園風景が残っていて、郷愁を感じます。小さいころ祖母に連れられてサトイモを掘りに行ったことを思い出しました。上賀茂神社まで行こうと途中まで行きましたがタイムリミット。断念してもどりました。
2015oct30
夜は琳派展へ。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の風神雷神が3面に展示されていて豪華でした。雷神の周りに舞う細布の躍動感はやはり宗達が一段上でしょうか。琳派お腹いっぱいの展覧会でした。

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2015年10月30日 トラックバック(0) コメント(0)

長崎で考えた


皮膚科の学会で長崎に来ました。一部空路を併用しても遠かった。今から150年前に西洋の文化に触れる(貪欲に西洋の技術を吸収したいといったほうが適切かもしれません)ために、徒歩で全国各地から集まった人たちの大変さ(熱意)を実感しました。居留地のことを研究している先生の講演がありました。講演の最後に地元の小学校の100年ほど前の記念写真が出ました。外国人と日本人の子どもが各国独特の服で、集団でまとまらずに混ざり合って整列していました。捕鯨のため、貿易のため、いろいろな目的で短期滞在していた外国人の子供たちが身を寄せていたのでしょう。混ざり合って写真に写っている点に、先生は他者に対する寛容と多様性の重要性を強調していました。戦前のほうが国際的(異文化に対する寛容さがあった)だったかもしれません。

IMG_4097_convert_20151018012444.jpg
早朝散歩 坂の街です
2015oct16-tuikq
宗教弾圧と核兵器による被害 口にするのは不謹慎かもしれませんが受難の歴史に心が痛みました。
IMG_4120_convert_20151018012502.jpg
始発終着駅です


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2015年10月18日 トラックバック(0) コメント(0)

ノーベル生理学医学賞2015 疥癬


大村先生が今年のノーベル賞を受賞されました。先生が開発されたイベルメクチン(商品名ストロメクトール)は、いろいろな寄生虫に効きますが、人類への最も大きな貢献は、オンコセルカ症です。国内では2006年に疥癬に保険適用になり、治療がとても楽になりました。

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マリリンモンローとダニ

オンコセルカ症についてはメルクマニュアルより

オンコセルカ症(河川盲目症)は回虫である回旋糸状虫による感染症です。これによって、かゆみ、発疹、時として瘢痕、そして失明の原因となる眼の症状が引き起こされます。

この感染症は河川で繁殖するメスのブユが人を刺すことで広がります。
激しいかゆみが発生しますが、時として発疹、リンパ節の腫れ、視覚異常、もしくは失明も引き起こされます。
一般的に、皮膚にいる前期幼虫を調べることで感染症の診断が行われます。
感染がみられる地域では、イベルメクチンを年2回使用することが感染のコントロールに役立ちます。
世界中では、約1800万人がオンコセルカ症にかかります。そのうち27万人が失明し、50万人が視覚障害となります。オンコセルカ症は失明原因の第2位となっており、熱帯地域やアフリカ南部(サハラ以南)で最もよくみられます。時としてイエメン、南メキシコ、グアテマラ、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル(アマゾン沿い)でも発生します。

2015dec12
本当に久しぶりに庭の世話をしました。今年は不作でした。最後の収穫です。青いトマトは追熟に期待します。
2015DEC12-1
秋成のパッションフルーツです。屋内に入れないと熟さないかもしれません。

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2015年10月12日 トラックバック(0) コメント(2)